財政の役割


財政には3つの大切な役割があります。

 一つは、国民生活に必要な事業やサービスで、
民間企業に任せていたら、なかなか提供されない
ようなものを、国家予算を使って行なうことです。
 たとえば道路や橋は私たちの生活に欠かせませ
ん。しかし、日本中に道路や橋をつくる仕事を民
間企業に任せたとしたら、企業としてはあらかじ
め莫大な資金が必要です。それに、できあがった
ら人々から通行料をとるようにしないと儲けにな
りません。結局、民間企業がやるには手間やお金
がかかりすぎて商売にならないでしょう。
 そこで、政府が国民から集めた税金を使って、
道路や橋を整備するのです。

 二つめは、収人の多い人により多ぐの税金を納
めさせ、反対に少ない人には社会保障のかたちで
お金やサービスを提供して、国民の間で収人に格
差がつきすぎるのを抑えることです。

 三つめは、景気が良くなりすぎたり悪くなりす
ぎたりしないよう調整して、経済を安定させるこ
とです。そのための手段として、減税が行なわれます。

 これらの役割を果たすため、財政を最適に運営
していくことを「財政政策」といいます。
 ただし、減税が必ずこのようにうまくいくとは
かぎりません。減税すれば、政府に入ってくるお
金は当然減ります。政府は苦しい財政運営を迫ら
れるようになるのです。これがうまくいかなけれ
ば、財政が赤字になってしまいます。